【カウチサーフィン初ホスト】イギリス学生がやって来た

【カウチサーフィン初ホスト】イギリス学生がやって来た

「カウチサーフィンって、ほんとに家に知らない外国人が泊まりに来るの?」

そう聞かれても、正直まだ自分でも信じられない。でも、コロナ禍の間に建てた新居の庭を眺めながら、「いつかここに世界の誰かが来てくれたら」と思っていた夢が、ようやく現実になった。

そして迎えた、初めてのカウチサーフィンホスト体験。やって来たのは、イギリスからの大学生、ジョシュとルーク。身長は190cm近く、整った顔立ちで、正直なところ「ワン・ダイレクションの新メンバーです」と言われても納得してしまいそうなイケメン二人組だった。

関連記事:「外国人を家に泊める時の注意点5選」


〇 祭り会場で待ち合わせ

待ち合わせは、地元の陶器祭り会場。浴衣姿の人々でにぎわう中、ひときわ目立つ長身のふたりが遠くからこちらに手を振っている。彼らだった。

「Hi! You must be Taki?」
「Yes! Welcome to Japan!」

握手を交わしてすぐ、彼らの目は抹茶の体験ブースに釘付け。ちょうど高校の茶道部の生徒たちが、お点前を披露していた。

おそるおそる正座して、ぎこちない所作で抹茶を受け取るジョシュ。ひとくち飲んで、「う……Green teaとはちがうね」と笑う。ルークは苦味に驚いたのか、しばらく無言だったが、その後「この苦さがクセになるかも」とニヤリ。高校生たちも、外国からのお客さんに接することが嬉しそうだった。


〇 一緒に歩いて帰る、ゆっくりな時間

その後は、みんなで歩いてうちまで移動。住宅街を抜ける道すがら、彼らの大学生活や、日本に来て驚いたことなどを話す。
「この屋根は互と言うんだね。とてもすてきだ。」
「コンビニ、なんでも売ってるよね」
笑いながら聞いていると、彼らの目線が、日常を少し特別にしてくれる。


〇 スーパーで買い出し → 庭ビール

家に到着して一息ついたら、近くのスーパーまで一緒に自転車で出かけた。サドルの高さを一生懸命調整する姿が少し微笑ましい。

スーパーでは、ビールやスナックのほか、野菜や調味料などを一緒に選んだ。イギリスにはない食材が多くて、彼らは興味津々。
「これ何?漬け物?」「昆布?どう食べるの?」と、まるで遠足のような買い物。

夕暮れ時、庭に椅子とテーブルを出して乾杯。ちょうど知り合いからいただいたイノシシ肉が冷凍庫にあったので、それをメインにバーベキューを始めた。

焼き始めると、ふたりとも網の前に張り付いて、真剣な眼差し。「ワイルドすぎる!」と言いながら、香ばしい匂いにテンションが上がっていく。

「So tasty!! I’ve never had wild boar before!」
「このソーセージ、どうやって食べるの?」と聞かれ、箸を渡すと、苦笑い。

最初はおそるおそる箸を動かしていたけれど、途中でお手上げ状態になり、「まぁいいか」と素手でかぶりついた。イギリスでは、どうやら“かじりつく”のはマナー違反らしいけれど、彼の無邪気な姿に、みんなで笑った。


〇 答志島で過ごした日、夜のキッチンパスタ

次の日は、彼らだけで鳥羽の答志島へ日帰り旅行。のんびりとした漁村の雰囲気に癒されたらしく、写真をたくさん見せてくれた。

夜9時ごろに帰ってきたのに、「どうしても君に作ってあげたい料理がある」と言い出した。
それは、大学の寮でよく作っているという“自家製パスタ”。

「明日が最後だから、今日は僕たちがおもてなしする番だよ」と、ルーク。

あらかじめ僕が買っておいた材料の中から、セロリを取り出し、ジョシュが丁寧に細かく千切りにしていく。静かな夜、自宅のキッチンで、外国の大学生が一生懸命料理をする光景は、なんとも不思議で、でもとても温かかった。

完成したパスタをテーブルに並べると、ふたりはまるで子供のようにワクワクした顔で言った。
「さあ、食べてくれ!君たちに喜んでほしいんだ!」

確かに、味は抜群だった。僕の子どもたちも気に入って、数日後にも「またあのパスタ作ってほしい」とせがまれたほど。


〇 シャツひとつの思い出

翌朝、彼らは琵琶湖へ向かって旅立っていった。別れ際、「また日本に戻ってきたら、ここに寄っていい?」と笑顔で聞いてくれたのが嬉しかった。

帰ったあとのゲストルームには、ルークのシャツが一枚、ぽつんと残されていた。

「もう戻る時間がないから、捨てるか、よかったら着て」
そう言っていたけれど、たぶん僕はそれを捨てられない。あの数日間の記憶が、そのシャツに染み込んでいるように思えるから。


〇 カウチサーフィンの本当の価値

宿泊の提供以上に、「誰かと日常を共有すること」が、カウチサーフィンの本質なんだと感じた。
文化の違いに笑い合い、食卓を囲み、たった数日間でも深くつながれる。これこそが、旅の本当の醍醐味かもしれない。

そして、もっと会話を楽しみたくて、今はネイティブキャンプで英会話の練習中。月額6,480円でレッスンが24時間受け放題!なので、ホストする前やゲストとの交流前にサッと会話力を磨けて心強い。

■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■
        オンライン英会話のネイティブキャンプ
■□━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━□■

24時間365日いつでもどこでも英会話レッスンができる!
予約不要のオンライン英会話。
PC・スマートフォンから英会話レッスンが受けられます。

https://px.a8.net/svt/ejp?a8mat=455DRV+4GR242+35VG+644DV


〇 次のゲストはどんな人だろう。

僕の小さな家が、また誰かの旅の一部になりますように。

関連記事:【体験比較】CouchsurfingとAirbnb、友達になれるのは?