10年ぶりに届いた、ルータからの贈りもの

10年ぶりに届いた、ルータからの贈りもの

ポストに入っていた国際郵便。差出人は、リトアニアの友人ルータ。
最後にしっかり連絡を取り合ってから、10年が経っていた。


出会いはインターパルス

私たちが知り合ったのは、国際交流サイト「インターパルス」。
まだSNSが今ほど発達していない時代、世界の誰かと直接つながること自体が新鮮だった。

画面越しのやり取りから始まり、文化や日常、将来の話を重ねるうちに、自然と友情が育っていった。

以前、ルータはリトアニアカラー(黄・緑・赤)のピンバッジを送ってくれたことがある。
小さな国旗の色に、遠い国の空気を感じたのを覚えている。


今回届いたもの

今回の封筒には、三つの贈りものが入っていた。

一つ目は、リトアニアのチョコレート。
正直に言うと——めちゃくちゃうまかった。甘さは控えめで、カカオの風味が濃い。日本で食べ慣れている味とは少し違う、ヨーロッパらしい奥行きがあった。

二つ目は、シャコーティス。
リトアニアの伝統菓子で、串に生地を何層もかけながら焼き上げるバウムクーヘン状のケーキだ。祝い事にも使われる特別なお菓子らしい。異国の家庭の味を、日本で味わう不思議さがあった。

そして三つ目が、手紙。

デジタルではなく、紙に書かれた文字。
10年という時間があったにもかかわらず、「元気にしていますか?」と自然に始まる文章。

時間の空白を飛び越える力が、手紙にはある。


英語がつないだ縁

ルータとのやり取りは、もちろん英語だった。
完璧ではない。文法も何度も間違えた。それでも、「伝えたい」という気持ちが、会話を前に進めてくれた。

今回、10年ぶりに届いた手紙を読みながら、改めて思った。
あのとき、英語で世界とつながろうとした自分の選択は、間違っていなかった。

最近は、オンライン英会話も格段に進化している。例えば、ネイティブキャンプのように、回数無制限でレッスンを受けられるサービスもある。

国際交流を「特別な人のもの」にしない環境が、今は整っている。

英語が話せると、海外旅行が楽になる——それも事実だ。
しかし、それ以上に価値があるのは、「10年後に手紙が届く可能性」が生まれることだと、私は思う。

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10年という距離

この10年で、お互いの環境は大きく変わったはずだ。
それでも、「思い出してくれた」という事実が何よりうれしい。

国と国の距離は約8,000キロ。
しかし、友情の距離はそれほど遠くない。


今、返事を書いている

私も今、返事を書いている。

日本の近況。
自分の活動。
そして、チョコレートが本当においしかったこと。

どんな言葉を選ぶか、少し慎重になる。
10年ぶりだからこそ、雑に書きたくない。

「外国に友達作り隊」として活動してきたが、今回改めて思う。
国際交流とは、大きな制度や肩書きだけではない。
一通の手紙と、一箱のチョコレートで成立する。

もし「海外に友達がほしい」と思っている人がいるなら、まずは英語で一歩踏み出してみることだ。
それが、10年後のサプライズにつながるかもしれない。

友情は、更新できる。
10年空いても、また動き出せる。